病院に運べば死亡率10%未満

救急車で病院に着くと、CCUといわれる冠動脈疾患の集中治療室に運ばれます。CCUでは急性期の危険な事態を予測して、モニター心電図をとり、不整脈の出現を観察し、早期に的確な治療をすると同時に、合併症にも備えます。

心筋梗塞は死亡率の高い危険な病気ですが、病院まで運んで救命治療を施せば、病院内での死亡率は10%未満といわれています。現在のCCUは、心筋梗塞後の重症心不全で入退院を繰り返している人や、ほかの心臓病の高度医療を行う場の役割が変わっていきます。

糖尿病や高齢者は症状が出ないことも

糖尿病や高齢者は症状が出ないことも

しかし、こうした典型的な症状が出ないこともあります。たとえば、右の胸が痛いとか、奥歯が浮く感じなどです。心臓は胸の左側にありますが、ちがう場所に発作があらわれることがあります。呼吸が苦しくなることもあります。

発作中に吐き気や嘔吐、みぞおちのあたりが痛み、消火器疾患と誤ることがあります。脳に十分な血液が送れなくなるため、意識に障害があらわれるなど、症状はさまざまですが、心筋梗塞の症状は、はたから見ても「これは異常だ」と感じるものです。

死の恐怖を感じる発作の痛み

痛みは少なくとも30分以上から数時間におよび、ときには数日間にわたって反復することもあります。そして患者は、尋常でない何かが起きており、死ぬのではないかという恐怖を感じるといいます。

症状の感じ方や痛みの程度には個人差がありますが、一般的に「胸の中を握りつぶされるような」「胸をしめつけられるような」「胸を押さえつけるような」感じがすると言います。

痛む場所は、胸の真ん中からみぞおちあたりが多いですが、左肩や左腕、首、あご(奥歯のあたり)、右肩、肩甲骨などが痛む場合もあります。

予防しても発症しない保障はありません

予防しても発症しない保障はありません

定期的に外来通院していて、医師や看護師から受けた注意事項を守りながら日常生活をおくっていたのにもかかわらず、心筋梗塞を起こしてしまうことがあります。残念なことにどんな病気も、予防したからといって絶対に発症しないという保障はないのです。

狭心症発作の痛みは、症状が出たとき体の動きをとめたり、ニトログリセリンを使うことで治まっていました。しかし、心筋梗塞の発作は突然に起きて、ニトログリセリンの錠剤やスプレーを使っても痛みがとれず、またその痛みが持続します。

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