しかし健康ボーナスには重症な落とし穴がある

「多くの人が経験する可能性がある。」

仮にあなたがこの保険に加入したとして、何かちょっとしたケガか病気で2~3日入院したとしよう。その程度の入院なら多くの人が経験する可能性がある。たとえば仕事が忙しくて徹夜が続いたとしよう。ようやく大事なプレゼンテーションが終わって緊張から開放された途端、過労と貧血Dクラッと倒れてしまうようなことはよくある話だ。しばらく寝ていれば大丈夫なのだが、周囲の人達は大騒ぎするに違いない。とくに意識を失ったりすると、ほぼ確実に救急車という騒ぎになる。


「保険会社に申請」

病院側としても救急車で運ばれてきた患者をすぐに帰すわけにはいかない。入院させて点滴でも打ちながら様子を見ましょう、ということになる。もちろんただの睡眠不足と過労が原因だから、2~3日で元気になって退院できる。しかしこれでも立派な入院に違いない。だからあなたが保険会社に申請さえすれば、2万円か3万円の給付金をもらうことができる。ただしその場合は20万円の健康ボーナスをフイにすることになる。


「健康ボーナス」

この保険に限らず健康ボーナス付きの保険はすべて同じようなジレンマを抱えている。それに健康ボーナスといっても、それまでに支払った保険料と比べてみれば、大分目減りしているのがすぐに分かるはずだ。たとえばこの保険に30歳で加入すると、男女ともに月々の支払いは約4000円(3940円)である。したがって10年間の支払い合計は約48万円。それに対して健康ボーナスは20万円。それでは、減った28万円はどこに消えたのか?


「保険とは」

それはあなたが消費したのである。あなたが「日々の安心」を感じるために使ってしまったのだ。保険とはそういうものだということを忘れてはいけないし、健康ボーナスとはこういうものだとよく理解しておかなければいけない。他には入院時給付金、退院時給付金、死亡時給付金などを盛り込んだ商品もある。だがいずれにしても、そうしたオマケが付いている保険は、そうでないものよりも保険料が高くなる。本当はオマケではなく、保険会社に余計稼がせているだけなのかもしれない。

1入院とはどういう意味か

医療保険のなかで最も分かりにくい項目が、入院日数の制限である。これには「1入院当たりの日数」と、保障期間を通しての「通算入院日数」の2通りの上限がある。パンフレットには「1回の入院で60日まで、通算1080日まで」などと書かれている。これはいったい何を言っているのだろうか。

まず「1回の入院」という言葉の意味が問題だ。たとえば「1回の入院」という言葉の意味が問題だ。たとえば「1回入院で60日まで、通算1080日まで」保障する保険に入っている人が大腸がんの疑いがあって2日間検査入院したとしよう。

主契約は3つの要素でできている

「医療保険の基本」
 
医療保険の基本は、「入院給付金」と「手術給付金」だ。それらの内容は、各商品の「主契約」と「特約」の内容によって違ってくる。ほとんどの医療保険は主契約と特約の2階建てになっている。主契約とは保険の本体、特約は追加のオプション契約という関係にある。主契約の内容だけで十分と考える人はそれでいいし、もっと手厚い保障を求める人は特約を加える必要がある。ただし、特約を加えればそれだけ月々の保険料も高くなることは言うまでもない。


「給付対象」

給付対象とは、どういう病気・ケガだったら給付金を支給するという、言わば保険の守備範囲のことだ。一番多いのが「あらゆる病気・ケガによる入院」というもの。次が「がんによる入院」のみを対象としているもの。これは一般に「がん保険」と呼ばれている。3番目が「がん、心臓病、脳卒中の入院」を対象としているもので、「三大疾病保険」、あるいは「三大成人病保険」と呼ばれている。ほとんどの医療保険がこの3種類のどれかに入る。

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